国語教育デジタルポートフォリオ

考えたこと、知り得たことをあれこれ記録

語彙と書くこと

勤務校で、これから取り組もうとしているのが、語彙について学ぶことと書くこととを関わらせた授業。
例えば、光村の新教材「言葉を集めよう」。これはけっこう面白い。料理のすばらしさを伝えるための語彙を「味」「食感」「見た目」「香り」の各カテゴリーで挙げている。さらに、「あっさり」「こってり」などの対義や、「あっさり」「さっぱり」などの類義などの、言葉どうしの関係も学ばせている。さらに、そこで学んだ言葉を使って、食べ物の推薦文を書くという言語活動が示されている。例えば、「見た目はシンプルですが、口に入れるとふんわりとして、同時にさわやかな香りが口いっぱいに広がります。」などのように。

そこで、少しアレンジを加えてみた。次に学ぶのは、気持ちを表す語彙だ。「出来事の前」「出来事中」「出来事のあと」の各カテゴリーで言葉を考えたい。「出来事の前」ならば、「わくわく」「期待」と、それの対義語である「びくびく」「不安」を押さえたい。「出来事のあと」ならば、「ほっ」「安心」と、それの対義語である「がっかり」「失望」がある。

そのうえで、気持ちを表す語彙と、料理の素晴らしさを伝える語彙を組み合わせてストーリーをつくるという言語活動ができる。「新しく出来たハンバーガー屋さんに入った。××バーガーを注文した。安かった。美味しくなかったらどうしよう。どきどきした。しばらくすると、わりといい匂いがした。(以下略)」などのように。

これまで取り組んできた語彙についての指導と書くことを、どう関わらせるか。それが今年の課題だ。