国語教育デジタルポートフォリオ

考えたこと、知り得たことをあれこれ記録

「思いやりのデザイン」2

前回の記事では、光村図書小4の教材「思いやりのデザイン」の案内図ABの違いを考えさせることを提案した。

次の時間には何をするか?

まず、ノートに書いた違いを整理したプリントを配り、確認をする。しかし、ただ確認するだけでは面白くない。私がまず取り上げたいのは「案内図Aは線路が曲がっている」だ。

これを採り上げることで、まず案内図ABにもう一度注目させることができる。また、地図の範囲が違うことに気づかせることもできる。

子どもの中には、意味ある比較というのが苦手な子がいる。しかし、そういう子も、重要かどうかは棚上げして挙げさせると、たくさん見つけてくる。一方、「線路が曲がっている」というのは、意味ある比較が得意な子供には見えてこない。なぜなら、それは単なる範囲の違いだと分かっているから。そういう子は、案内図Bに書かれていない先の線路が曲がっていることが見えている。あえてそこを問うことで、そういう子に、分かるように説明する必要が生じさせたい。

「みんなで話すことでより深い理解に達する」「一見当たり前のことを問うことでより深い理解に達する」それを授業の中で体感させることができたら良いのだが、